移住4ヶ月 | 振り返ってみて思うこと
こんばんは!すぎのこの女将ハルカです。
屋久島に移住して、もうすぐ4ヶ月。
島に対する愛着心がむくむくと大きくなっていく実感とともに、「屋久島は本当にいいところだなぁ」と、改めて心から思っています。
今回は、最近のゲストさんのご紹介をしながら、屋久島に移住してきて、民宿の女将をしてみて、思うことを綴ってみました。
こちらは団体で一週間ほど宿泊してくださったゲストさん。
お仕事で屋久島にいらっしゃっていて、この日は無事仕事を終えた最終日。
すでに十分に飲まれてからの帰宅後、「せっかく最後の日だからハルカさんも飲みましょうよ!」と晩酌に誘ってくれて、ご一緒させていただきました。
早朝からのお仕事で、お疲れのことも多かったでしょう。
団体対、女将一人ということを気遣ってくれたのもあったと思いますが、仕事の後もいつもフレンドリーに接してくれました。
都会でバリバリ働いている人が仕事で滞在するケース、正直こんなに楽しい交流がもてるとは思っていませんでした。
お仕事・プライベートに関わらず、是非また屋久島へ来て欲しいです。
ドイツから来てくれたStefanとDaniel。
2人とも、日本人以上に日本人らしいと思うくらいに礼儀正しくて、こちらがハッとさせられました。
現状、すぎのこの朝食は、お味噌汁に、焼き魚に、目玉焼きなど「ザ・日本の朝ごはん」な和食を提供しています。
海外からのゲストは、朝食を食卓に並べた瞬間に、「ジャパニーズスタイル!」と言ってみんなとても喜んでくれます。
でも、やっぱり、異国の料理は特に、すべてが口に合うわけではないから。
例えば酸っぱい梅干だったり、味噌スープが苦手だったり、"とろろ"が食べ慣れていなかったり。国によっては、「朝からこんなにたくさん食べないよ」っていう方もいました。
この2人は、毎朝、必ず、すべてを綺麗に、残さず平らげてくれました。
それがとーーーっても、とっても嬉しかった。
だから、「もっと美味しい料理を作れるようになりたい!」そう強く思いました。
女将、起きたままの姿でごめんなさい・・・
こちらのゲストさんは、屋久島に移住したご友人に会いに、宮崎から来てくれました。
奥さんは実家が元農家、移住の相談窓口の仕事の経験もあり、つながるところがとても多く、少ない時間でも濃い会話をすることができました。
「地域の人とのつながりを、煩わしいと思う人には移住は向いてないね。」
私は当たり前に求めていた「地域の人とのつながり」
せっかく移住してきても、それが理由で引き返してしまう人も多いのだとか。
宮崎県では、移住してきた10人のうち、そのまま定住するのは1人か2人だそうです。
理想と現実のギャップというやつでしょうか。
女将をしていると、毎日色んな人と出会うことができます。
できるだけ、すべてのゲストに丁寧に接したいと思っていても、いつもそう接することができているかというと、本当にまだまだ至らないところだらけです。
振り返ると、私が”してあげられたこと”よりも、ゲストから”もらうもの”の方がずっと多いように思います。
もっともっと、ゲストのために、私が出来ることはないだろうか。
答えはだいたい同じですが、ゲストに「なぜ屋久島に来たの?」とよく聞きます。
「美しい自然があるから。」もちろん、みんなそう答えます。
私自身、自然が豊かな土地に住みたくて、ここに移住しました。
ここで、先ほどの移住あるある 「理想と現実のギャップ」
私の場合は、自然の猛威が想像以上だったこと。
お庭で毎日ぐんぐん成長する植物。切っても切ってもすぐに伸びてきて、このままじゃ建物まで覆われてしまう日がくるんじゃないかと思ったこと。
激しい豪雨で雷が轟く中、急に停電してしまい、暗闇の中あたふたしてしまった夜。
時には南の島特有のサイズの虫に遭遇し、思わず悲鳴をあげてしまったことも。
あまりにも大自然すぎて、自然が怖いと思うときもありました。
でも、気付きました。
この自然が、屋久島のいいところを全部つくってくれているんだって。
美しい自然に関する場所や景色はもちろんのこと、「島の人の温かさ」も、自然があるからこその温かさなんじゃないかって。
だから、怖がることをやめて、できるだけ自然のままを受け入れていくことにしました。
できるだけ島に寄り添って生きていくこと。
それが屋久島に対して、今の私ができるせめてもの恩返し。
何かを選択するときは、自然を守るもの、自然に添ったものを選んでいこう。
美しい自然を守ることが島のためになって、島のためになることが、ゲストのためにもなる。
全部がつながって、少し嬉しくなった夜。
今日も快晴で、そろそろ梅雨が終わりそうな気配です。
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