民宿を引き継ぐ意味と、私たちの思い
こんにちは。運営メンバーのハルカです。
元運営者のハナムレさんが、屋久島から鹿児島へ戻られました。
「杉の子」を立ち上げてから16年間、ほぼ屋久島から出ることはなかったというハナムレさん。
日本一の降水量を誇る屋久島ですが、出発の日は、雲一つない見事な晴天でした。
感慨深そうな、名残惜しそうな表情のハナムレさん。
そんなハナムレさんを見ていて、ここを再生する意味を改めて考えさせられました。
【ハナムレさんが残したもの】
これまで「杉の子」は、ハナムレさんとそのパートナーのサクガワさんの2人で運営されてきました。
ハナムレさんは、「杉の子」を立ち上げる以前も、様々な業種のお店を運営され、バリバリ働いてきた女性。
ところが、サクガワさんは昨年、急な病気で帰らぬ人となってしまいました。
そのことがきっかけで、ずっと頑張ってきたハナムレさんも、気持ちがすっかり途切れてしまったそう。
ただでさえ、ご高齢のハナムレさん。運営を続けていくことが厳しいのは目に見えています。
それでも、16年間、この民宿を建てるところからずーっと作り上げて、育ててきて。
「杉の子」に対する思いの深さは、再生中のこの空間の随所に滲み出ています。
【地方で民宿再生に取り組むということ】
色々な偶然が重なって、今回発足した屋久島の民宿を再生するプロジェクト。
今回はたまたま、つながりがあった屋久島にたどり着きましたが、
私たちがやっていることの意味は、場所に関わらず、"地方"で"民宿を再生する"ことにあると思っています。
きっと、様々な地域で抱えているであろう問題
「高齢化」「後継者不足」
今回のケースも然り。
今回のプロジェクトをやり遂げることは、上記の問題解決の一助になるかもしれない。
【運営メンバーの思い】
運営メンバー全員に共通する思いは
「モデルケースを作りたい」ということ。
東京で仕事をして、それぞれ得たスキルを持ち寄って、地方で活かす。
モデルケースを作ることで、新しい働き方や暮らし方を考える、きっかけになって欲しい。
地方の可能性を広げたい。
ハナムレさんがたくさんの思い入れを持って育ててきた「杉の子」を再生し、新しくなった「杉の子」に、人が集う光景を見せ、屋久島を盛り上げたいのはもちろんのこと。
そしてその先にある思いを伝えられるように、日々再生に取り組んでいきたいです。
0コメント